ホーム > ブログアーカイブ > PBMキャッシュフロー分析表について : 2007年9月17日
森井義之先生考案のPBMキャッシュフロー分析表の紹介をさせていただきます。このソフトは、エクセルベースのソフトです。なお、PBMキャッシュフロー分析表の版権は森井義之先生が所有しており、現在現在特許出願中です。(特許出願番号:特願2004-03276 著作権登録:No30992号の1)
このPBMキャッシュフロー分析表の特徴は
・特定の時点の現金預金残高のルーツを明確化することで、
・現状の事業活動による資金創出力と、資金の配分バランスを明確にすると同時に、
・資金創出力と資金配分バランスのあるべき姿も金額によって明らかにする
ということにあります。現在預金残高が4,000万円あるとします。この4,000万円は、創業以来今日まで、どのような経緯を経て、残っている4,000万円なのか、どのように資金が配分された結果の4,000万円なのかを、明確にするツールといえます。
通常のキャッシュフロー計算書は、昨年度1年間の現金預金の増減原因を、営業活動、投資活動、財務活動に分析しますが、PBMキャッシュフロー分析表では、特定(もちろん、期末でいい)の現金預金残高のルーツを分析します。つまり、同じキャッシュフローとありますが、両者は大きく異なります。
また、キャッシュフロー計算書は、2期分の貸借対照表と損益計算書を必要としますが、PBMキャッシュフロー分析表では、1期分の貸借対照表と損益計算書だけで作成できます。ただし、正しい分析表の結果を得るためには、正しい財務諸表が必要です。PBMキャッシュフロー分析表を作成する際には、経営者へのヒアリングによって資産や負債の真の姿を確認することが必要です。しかし、このことは何もPBMキャッシュフロー分析表だけに当てはまることではなく、全ての財務分析に言えることですが。

この表はあくまでもPBMキャッシュフロー分析表の概要ですが、本物のエクセルベースの画面では、各枠の中に入力すべき科目名が明示されています。指定された科目名のところに、分析したい企業の貸借対照表と損益計算書の数値を入力していきます。PBMキャッシュフロー分析表は、特定時点の現金預金のルーツを以下の5つに分析し、それぞれの金額を算出します。
1)創業以来前期までに創出した基礎資本キャッシュフロー
2)今期の売上仕入資金キャッシュフロー(運転資金)
3)今期の事業活力キャッシュフロー
4)設備投資活動キャッシュフロー
5)財務等活動キャッシュフロー
なお、2)と3)の合計額が、「今期に創出した事業資金キャッシュフロー」となります。
PBMキャッシュフロー分析表では、このように現金預金合計4000万円が、この1から5のどのルーツによって創出された結果なのか、または流出した結果なのかを「額」によって明確化します。
明らかになったこれら5つの額を対比させることで、その企業の資金の配分バランス状態と、現時点の事業による資金創出力が明らかになります。
PBMキャッシュフロー分析表には5つの原則があります。例えば、「設備投資に使える適切な金額は、創業以来前期までに創出した基礎資本キャッシュフローと、今期に創出した事業資金キャッシュフローの合計の範囲内であり、これを越えて実施する設備投資は、将来的に資金繰りを厳しくする」などの5つの原則があり、この5つの原則に照らしあわせて見ていけば、その企業の現在の資金バランスの問題点が明らかになるのです。
更に、このPBMキャッシュフロー分析表の最も優れている点は、その企業、企業毎の資金量の「あるべき姿」が明確になることです。このPBMキャッシュフロー分析表には、このシート以外に、
1)「判定基準値情報シート」
2)「判定基準値算定・判定シート」
3)「企業再生可能性判定シート」
という3つのサブシートがあり、1)の「判定基準値情報シート」に入力した情報とPBMキャッシュフロー分析表で明らかにしたキャッシュフローの金額の対比によって、企業毎の資金量の「あるべき姿」を明確に示せるのです。逆に言えば、あるべき姿を示せるのですから、その企業が改善すべき点が明確になるとも言えます。
森井先生は企業再生においてかならず、3年で5,000万円というように資金創出量の目標値を設定します。この数値は、もちろん上記によって明らかにした「あるべき姿」に到達するまでに必要な資金を、このPBMキャッシュフロー分析表上でシミュレーションすることで算出しているのです。
私も、現在コンサルティングを実施する際は、このPBMキャッシュフロー分析表を作成するところからスタートします。
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