ホーム > ブログアーカイブ > コンサルタントは実務を行うべきか

コンサルタントは実務を行うべきか

 ご無沙汰しています。4月、5月は支援先の2社について、集中的に支援をしています。

 中小企業診の支援をしていると、コンサルタントは実務をやるべきなのか、やらないべきなのかという壁にいつもぶち当たります。今回もこの壁に悩みながらカイゼンを進めています。

 私が目指すコンサルタントのあるべき姿としては、実務をやるべきではないと思っています。コンサルタントは、その企業にとって有用性のあるやり方を指導し、従業員が自分たちで行えるようにして、その会社の能力を高めていくことが必要です。その会社に必要なことを自分でやってしまったら、目先のカイゼンにはなりますが、企業に本当に力を与えたことにはなりません。

 そうは言っても、小企業には実際にカイゼンを担当できる人材が不足している事も事実です。パソコンを扱う人材がいない企業に対しては、パソコンを使った業務改善は何も提案できないということになってしまうのも、また間違っているように思います。

 ですので、現在の私のスタンスは、提案したことの初期導入は自ら手を動かしてやる。そして、そのマニュアル等も作成する。しかし、その提案を今後指導すれば継続して行ってくれる人が、その企業に存在するか、もしくは今はいなくてもそういう人を用意できるかによって、その提案をすべきかどうかを判断するようにしています。

 判断するべきところは、自分はこの企業にずっと関われる訳ではない。私がその会社の機能の一部を担ってしまうことで、私が去ったときにその企業の力が、がくんと落ち込むような支援になってはいないか、どうかに置いています。

 こういうスタンスでありながらも、日々、悩みながら中小企業診断士として生きています。

Posted on :

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.dai-kei.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/406

コメント

確かに難しいところですよね。
コンサル導入時はよく売るのに、プロジェクトが終わると元の木阿弥なんて事を山ほど経験しました。社員にやらされてる感があるとダメですよね。
でもそれを確信犯でやっているコンサルが多い中で(またお願いされるから)、真摯に悩まれるのはすばらしい事と思います。

投稿者 FUNAKi : 2007年05月25日 01:00

名前からすれば診断すれば良いと思います。
クライアントが本当に望んでいるのは、少しでも良くなりたいので実践のコーチをして欲しいのではないでしょうか?
診断だけで終わりにするのはクライアントの望みに反していると思います。
実践で力を付けて行くのが社会だと思います。
そのためには、失敗で経営が駄目にさせない、のがコーチの役目です。
経営のコーチは口だけでは駄目で仕組みが必要です。
当社はバランスw」スコアカードのソリューションで実践コーチングしています。
ご興味があれば連絡願います。
実行無くして成果無し、です。

投稿者 鈴木和雄 : 2007年05月28日 12:19

FNUKIさん

ご返答遅くなってすみません。森井先生は長くとも3年で企業の再生を終えて去ります。その前提で支援を行いますので、自分がその企業の一機能となることを許しません。

目指すべき姿があるからこそ、現状に疑問を投げかけられるのだと思います。それは、幸運なことです。

投稿者 だいこう : 2007年05月31日 21:24

コメントフォームに記入し投稿してください

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)